ご注文前にご確認ください

染色前チェック

お洋服の染め直し【 and colors 】
『染色前チェック』
〜ご注文は下記すべてにご了承いただいたものとして承ります〜
はじめに
染め直しは薬品を使用します。熱湯で洗濯をするのと似ており、生地へのダメージやリスクを伴います。

確認や丁寧な作業は心がけますが、染まり具合や染色によるダメージを完全には想定しきれず、お仕上がりの保証や染める前の状態に戻すことができないサービスであることをご了承ください。
下記の素材だけが染まります。
綿 / 麻 / レーヨン / キュプラ / リヨセル / シルク /
いずれかが 30%以上 含まれないと染まりません
下記のお洋服は染め直しを承りかねます。
●洗濯タグがない/読めない
●表面加工が施されているもの
 撥水加工 / 樹脂加工 / ゴム加工
/ ポリウレタン加工 など
●撥水性が高く、水を吸収しにくいお洋服
●革製品全般
レザー / 毛皮 / ファー / 羽毛 / ダウン など
●キルティング加工されていない中綿ジャケット
●裏地がレーヨン100% / ゴアテックス
●藍染め / インディゴ染め / 硫化染めのお洋服
●マッキントッシュ製品全般
および ゴム引き製品全般
熱に弱い素材は下記の混率以上含まれると
縮みやシワ、破損のリスクがあります。
【レーヨン】 60%以上 (表地・裏地)
【キュプラ】 70%以上 (表地・裏地)
【リヨセル】 60%以上
【シルク】 50%以上
【ナイロン】 60%以上
【アセテート】 20%以上
【ウール】 30%以上
【ポリウレタン】 10%以上
注意事項
染まらない素材が混在する場合、
混率によって染まり方が薄くなったり、霜降り状に染め上がります。
例)【綿100%】と
【綿65%・ポリエステル35%】の比較
※ポリエステル部分は染まりません。

縮む可能性があります。
特にウールやシルクの場合、大きく縮む可能性があります。
型崩れが起こる可能性があります。
熱湯に浸しますので、硬い肩パッドや芯の入ったジャケットやコートなどは型崩れが生じることがあります。
濃い色を薄く染め直すことはできません。
例)
◆紺のお洋服を黒に染め直す→ ◯ 染まる
◆黒のお洋服を紺に染め直す→ ▲ 染まらない
糸や刺繍は多くの場合、染まりません。
ステッチ糸は元の色のまま、染まらないことがほとんどです。
裏地は染まる場合と染まらない場合があります。
裏地はごくまれに破れる場合があります。
ボタン、金具、タグなどの付属品は破損、着色の可能性があります。
◆ボタンはまれに欠けてしまう場合があります。かけた場合、染色時の排水で流れてしまいます。ご心配であれば取り外してお送りください。
◆薄い色のボタンは着色する可能性があります。染めたくない場合は取り外しをお願いいたします。
◆プラスチック製ファスナーは熱で変形することがあります。
◆金属の付属品は傷や変色の可能性があります。可能であれば取り外してお送りください。取り外せないものはそのまま作業することご了承ください。
◆付属品は硬化による粉砕や破損等で紛失する可能性があります。粉砕や紛失をしたくない場合は取り外しをしてお送りください。
ラメは取れたり、白濁する場合があります。
プリーツやしわ加工は、加工が弱まってしまうことがあります。
生地の傷みやほつれなどがある場合、染め直すことでより劣化する場合があります。
お洋服の状態に依存する染色リスク
色褪せ・日焼け
色落ちの差が均一でない場合、染めムラがおこりやすくなります。
脱色剤・クリーニング時の薬剤などによる色落ち
薬剤による部分的な激しい色落ちは、染め上がり後もムラが残りやすくなります。
薬剤が付着した状態での染め直し
クリーニングなどにより薬剤が付着している場合、染料が反応せず、部分的にまたは全体的に染まらないことがあります。
生地が傷んでいるお洋服
スレやほつれ、生地に傷みがある箇所は生地が弱っており、染まりにくくなっている可能性があります。 また、生地が弱っている箇所は染色工程により破損する可能性もあります。ご理解の上ご依頼ください。
染まる素材の詳細説明
綿(コットン)
染め直しをする上で、ダメージや破損リスクの少ない素材です。平均縮率は1~3%ですが、全く縮まない場合もあります。
麻(リネン)
染め直しをする上で、ダメージや破損リスクの少ない素材です。平均縮率は2~5%ですが、全く縮まない場合もあります。綿よりも、濃く染まりやすい素材です。
レーヨン(ビスコース)
水や熱に弱い素材で、伸びやすい特性を持ちます。繊細な箇所は破れなど破損する可能性が特に高く、裏地に利用されている場合は、リスクを考慮しましょう。
※裏地がレーヨン100%のものについては破損リスクが高いため原則お断りしております。
キュプラ
水や熱への耐久性の低い素材で、収縮率が高く、縮んだり伸びたりする特性を持ちます。シワや縮みを伴いやすく、繊細な箇所は破れなど破損する可能性が高く、裏地に利用されている際は、リスクを考慮しましょう。
リヨセル(テンセル)
水に強い素材ですが、平均縮率1〜3%程度と若干の硬化や伸びを伴い、シワや毛羽立ちが気になる特性を持ちます。色移りしやすいため、染色後の取り扱いに注意が必要です。
シルク
縮率の高い素材で、5%以上縮むこともあります。また、全体的に白や黄色っぽく仕上がったり、光沢感が減り手触りもごわつく特徴があります。
ウール
縮率の非常に高い素材で、防縮加工がされていないウールは10%以上縮むこともあります。また、縮むことで手触りなど風合いが変化することもあります。30%以上、含まれている場合は染色をお勧めしません。
ナイロン
熱に弱く、縮みやシワの出やすい素材です。また、青みがかるなど変色しやすい特徴を持ちます。袖や襟、レースなど別布として使われることも多く、別布100%の割合の場合、染色するか考慮しましょう。
染まらない素材の詳細説明
ポリエステル
水や熱に強く、シワや型くずれの心配が少ない素材です。
アセテート
熱や摩擦に非常に弱く、一度ついたシワを取るのは困難な素材です。20%以上の割合の場合、染色はお勧めしません。
ポリウレタン
経年劣化が激しく、数年で着用困難になることもある素材です。染色による劣化が避けられないため、加工表記のあるものや10%以上の割合の場合、染色はお受けできません。
その他の素材についてはお問い合わせください。

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